凪池 シリルが時折ぽつぽつと呟く場です。 ゲームの話題が中心。日常ネタもそこそこと。 ちょっとずつ、何か書いて行けるといいなあ。
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さて、ずっとプレイ日記を書いてきていたのだけど。たまにはちょっと趣向を変えてこのゲームをやってつれづれと思ったことなど。
というのもまあ、正太の死のことである。一族初の討死が出たというのに、自分の気持ちはかなりドライで、あっさりとその死を振り切ってさくさくと進めてしまっている。
正太は一歳四カ月、男子としてはもとより現役引退年齢であり、交神も済んだあとで、いかにもやることをやりつくして死んだ感はある。
もとより、今回の縛り、現役限界まで引っ張ってから子を為して訓練したらお役御免、というのは人としての一生を考えるならば結構歪ではあるのだし。そういう意味で、いつも以上に「所詮ゲーム」という感覚も強くなってはいるだろう。
ただやっぱり、もとから自分はこのゲームに対して、一族の死に関してどうも醒めている気がする。
どうも巷でこのゲームの感想を見ていると、討ち死にどころかまっとうに寿命を迎えて死んだとしても、その死に感情移入して滅入る方のほうが多いように見受けられるのに。
これはどうも、自分がこれをばっさりとゲーム上のことだからと割り切っているのかというとちょっと違うらしい。
私がこのゲームを通じて一族から何を感じたのかというと、「ああ、エルフとか長命種が人類を見る目ってこういう感じなのかな」というものだったのだ。
彼らの短い人生の中で、それでも彼らには自分たちと同等の知性と感情があるとは分かっている。彼らと同じ楽しみを感じることはきっとできるのだろう。だがやはり、自分は彼らと私たちは違うものだと、一歩距離を置いて、一段階俯瞰したところで彼らとの付き合いを考えている。
もし彼らと宴を一席設けたとして、彼らの一時間は私のそれとは大差ないかもしれない。でもやはり、彼らの一カ月は私とあまりに違うのだ。そのことを正しく理解できるとは思えない。安易に憐れむに気にはなれない。
もし私の側に実際に彼らのような一族がいて、そして関わりを持たなければならないならば、私はやはり【一族】という集合に対して、『当主』というインターフェースを通じて付き合いを考えるのではないかな。
そうして、「私たち」の側から、彼らの「個人」に寄り添おうというものが出たら、……多分、非難はしないけれども。やはりその危うさに心穏やかな気分ではいられないだろう。あなた本当にそれでいいのか、明らかに火傷する未来しか見えませんよと。正直、見ちゃいられない。
成程エルフ社会にハーフエルフが中々受け入れられないわけだ。きっと刹那の邂逅に飛び込んでしまった彼らは彼らなりに幸せなのだろうけど、やはりどこか痛々しさを感じてしまう。そしてその痛みもやはり、「常識的に」距離を置く事を選んでしまった己には理解できないものなのだろう。痛々しさとはつまり、己が理解できないものを理解しえた者への嫉妬なのかもしれないね。この感覚は覚えておこう。そのうち何かに消化できるかもしれん。
勿論、単純に、エルフと人間との関係と比較することはできないけれども。何せ人類は十分に繁栄していて存分に人類の社会を築いているが彼らには彼らの一族しかなく、人間の社会に参加して生きている。私はエルフと同様の寿命が欲しいとは思わないけど、彼らが我らと同等の寿命が欲しいと必死になる気持ちは肯定できる。……つまり、私は彼らに近づけないけれど、彼らは私たちに近づこうとするのだろうか。それを振り払うことは……苦しいだろうなあ、うん。そこだけ、考えると切ない。
まあそんなわけで、私は彼ら個人よりも「一族全体」のみに目を向けてしまいがちだ。だからどうやら、戦死者が出てもそこまで深く傷つかない。
……一歳四カ月、一歳四カ月なあ。まだ健康度的な意味で衰えは見えない頃だから、私たちにしたら40代ほどか? そう考えると確かに早い死ではある。惜しまれるべきものだし、無念もありうるだろう。想像はできる。なんとなくわかる。のだが、やはりそれが所詮「なんとなく」でしかないと受け止めてしまっている。どう頑張ってもきっと「多分こんな感じだよね」止まりなのだ。だから私はこれ以上、彼の死には寄り添えない。何だろう、おこがましいと感じてしまう。
さて、私は淡々とゲームをしているのか、それともある意味この世界に没入しすぎなのか、どちらなのだろうね。
というのもまあ、正太の死のことである。一族初の討死が出たというのに、自分の気持ちはかなりドライで、あっさりとその死を振り切ってさくさくと進めてしまっている。
正太は一歳四カ月、男子としてはもとより現役引退年齢であり、交神も済んだあとで、いかにもやることをやりつくして死んだ感はある。
もとより、今回の縛り、現役限界まで引っ張ってから子を為して訓練したらお役御免、というのは人としての一生を考えるならば結構歪ではあるのだし。そういう意味で、いつも以上に「所詮ゲーム」という感覚も強くなってはいるだろう。
ただやっぱり、もとから自分はこのゲームに対して、一族の死に関してどうも醒めている気がする。
どうも巷でこのゲームの感想を見ていると、討ち死にどころかまっとうに寿命を迎えて死んだとしても、その死に感情移入して滅入る方のほうが多いように見受けられるのに。
これはどうも、自分がこれをばっさりとゲーム上のことだからと割り切っているのかというとちょっと違うらしい。
私がこのゲームを通じて一族から何を感じたのかというと、「ああ、エルフとか長命種が人類を見る目ってこういう感じなのかな」というものだったのだ。
彼らの短い人生の中で、それでも彼らには自分たちと同等の知性と感情があるとは分かっている。彼らと同じ楽しみを感じることはきっとできるのだろう。だがやはり、自分は彼らと私たちは違うものだと、一歩距離を置いて、一段階俯瞰したところで彼らとの付き合いを考えている。
もし彼らと宴を一席設けたとして、彼らの一時間は私のそれとは大差ないかもしれない。でもやはり、彼らの一カ月は私とあまりに違うのだ。そのことを正しく理解できるとは思えない。安易に憐れむに気にはなれない。
もし私の側に実際に彼らのような一族がいて、そして関わりを持たなければならないならば、私はやはり【一族】という集合に対して、『当主』というインターフェースを通じて付き合いを考えるのではないかな。
そうして、「私たち」の側から、彼らの「個人」に寄り添おうというものが出たら、……多分、非難はしないけれども。やはりその危うさに心穏やかな気分ではいられないだろう。あなた本当にそれでいいのか、明らかに火傷する未来しか見えませんよと。正直、見ちゃいられない。
成程エルフ社会にハーフエルフが中々受け入れられないわけだ。きっと刹那の邂逅に飛び込んでしまった彼らは彼らなりに幸せなのだろうけど、やはりどこか痛々しさを感じてしまう。そしてその痛みもやはり、「常識的に」距離を置く事を選んでしまった己には理解できないものなのだろう。痛々しさとはつまり、己が理解できないものを理解しえた者への嫉妬なのかもしれないね。この感覚は覚えておこう。そのうち何かに消化できるかもしれん。
勿論、単純に、エルフと人間との関係と比較することはできないけれども。何せ人類は十分に繁栄していて存分に人類の社会を築いているが彼らには彼らの一族しかなく、人間の社会に参加して生きている。私はエルフと同様の寿命が欲しいとは思わないけど、彼らが我らと同等の寿命が欲しいと必死になる気持ちは肯定できる。……つまり、私は彼らに近づけないけれど、彼らは私たちに近づこうとするのだろうか。それを振り払うことは……苦しいだろうなあ、うん。そこだけ、考えると切ない。
まあそんなわけで、私は彼ら個人よりも「一族全体」のみに目を向けてしまいがちだ。だからどうやら、戦死者が出てもそこまで深く傷つかない。
……一歳四カ月、一歳四カ月なあ。まだ健康度的な意味で衰えは見えない頃だから、私たちにしたら40代ほどか? そう考えると確かに早い死ではある。惜しまれるべきものだし、無念もありうるだろう。想像はできる。なんとなくわかる。のだが、やはりそれが所詮「なんとなく」でしかないと受け止めてしまっている。どう頑張ってもきっと「多分こんな感じだよね」止まりなのだ。だから私はこれ以上、彼の死には寄り添えない。何だろう、おこがましいと感じてしまう。
さて、私は淡々とゲームをしているのか、それともある意味この世界に没入しすぎなのか、どちらなのだろうね。
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はぐれ雑文書き:凪池シリルです。
現在テラネット主催のウェブトークRPG Catch The Sky にてマスター活動中。ご縁がありましたらよろしく。
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