凪池 シリルが時折ぽつぽつと呟く場です。 ゲームの話題が中心。日常ネタもそこそこと。 ちょっとずつ、何か書いて行けるといいなあ。
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最近漫画の話をしようとするとワールドトリガーワールドトリガー迅さん迅さんばっかり言ってる気がしたので。
賢い犬リリエンタールを買ってみることにした。
ちなみにワールドトリガーはまだ買ってない(
んで。とりあえず一巻読んでみた。んだけど。
んー……なんだろこれ。
まとめると、「リリエンタールが何か不条理な現象を起こして、兄とてつこを中心に登場人物がわりと冷静に状況を分析してそこそこ適切な対処で状況を収束させる」話、だよな。
わけが分からないわけではない。むしろ一話一話はよく纏まっている。
ただ、なんだろう、読んでて微妙に違和感があるというか。
原因はこの話にあるというより、これを楽しむためのマインドセットが自分の中に出来ていない感じ。
実際、何を楽しむための漫画なんだろうこれ。
不条理な現象は起こるがその不条理さをギャグにしているわけではなく。
不条理とはいえ登場人物が理不尽な目に合わされたりパニック起こしたりするでもなく、
むしろ登場人物は結構冷静に淡々と理不尽を処理するわけだからして。
胸を突くような感動はない。笑わせに来てるわけでもない。キャラ萌でもない。同情を誘ってるわけでもない。
が、中身がないわけではなく、物語の構成はしっかりしていて何かを残しては来る。
ひとまず読み終えてから暫く考えて、ああ、これはよつばと的なスローなアットホームコメディと考えればいいのか、と気付く。
「大人の度量で受け入れられる」程度のとっぴな行動(この場合は現象だけど)に対して周囲が優しく、あるいは厳しすぎない程度に突っ込みを入れてフォローする、この空気か。
そんな気がしてきた。
ここで改めて最初から読み直してみる。
……と、違和感の原因がなんとなーくわかった。
ここで一話の構成を見てみる。
・なんかリリエンタールが「曰くありげな」存在として描写され、話のレギュラーである兄妹に引き渡される。
・なんか悪の組織っぽいのがリリエンタールを狙いに来る
・リリエンタールが不可思議な現象を起こし、悪の組織とともに兄妹が巻き込まれる
・現象の法則と対処方法を考えつつ、悪の組織も相手する
・てつこちゃんが拳法を、お兄ちゃんが工作技術を披露して悪の組織撃退、不思議な現象も収まる
まあ、ほかにも色々要素はあるのだが。とりあえずここだ。
リリエンタールが起こす謎現象もそうだが、この話では兄妹のスペックもさり気に高いことが描写される。
隙を突いたとはいえ組織の人を一撃で吹っ飛ばすてつこちゃんの拳法と、銃をドライバー数本で一瞬でバラバラにする兄ちゃんの技術。
リリエンタールの超越性に目を奪われがちだが、この二人も十分に超人じみている。
多分自分はこの一話を見て、この話は活劇だと期待したんだな。
悪の組織がリリエンタールを奪いに来る状況を、リリエンタールの不思議現象で盤面ひっくり返しつつ兄妹が撃退すると。これが基本パターンなんだと思ったんだろう。
が、実際には二話目以降別にそんなことはなかった。
大体家の中の日常で変な現象が起こってまったりと解決される。
悪の組織はなかったことにされたわけではないが、話のポジション的にはこれ、てつこちゃんの学校とかと同レベルじゃなかろうか。
連載の中でたまに触れられる、準レギュラー要素の一つ。その程度のウェイト。
解ってしまえばそういうもんだが、最初に読んでるうちはそうして、無意識に作った認識のズレの修正に、無自覚のまま苦労してたとそういうことだろうか。
うーん、しかし、改めて一話を読むとてつこちゃんと兄の能力、さらっと一コマで流されてて別にそんなにアクションアクションしてるわけではないんだよな。
やっぱり無意識に「ジャンプ漫画に求めるもの」が出来てしまってるんだろうか。
自分自身は、そんなに友情努力勝利の展開こそが一番と思っているわけではないんだけどなーどうしてこうなった。
そうして、この辺りがジャンプで生き延びられなかった理由なのか、とも。
色々考えてしまったけど、結局漫画として面白かったかというと今のところ「悪くはない」といった感じ。
のんびりだらだらしたいときに寝転がって気楽に読むのに適してる漫画。無駄にハラハライライラしないからね。
不条理ながら、その不条理さが誰かを理不尽に不幸にするわけがないのが、とてもストレスが掛からない。落ち度がない人間をご都合で不憫にして笑うメンタルは自分はないのだけど、結構そういう話、多いからね。
特に幽霊船の話で、物語の組み立てが上手いな、と感じる部分もあった。
なんとなくこの一巻だけだとエンジンが掛かりきってない感じもするので、来月もう一冊読んでみよう。
賢い犬リリエンタールを買ってみることにした。
ちなみにワールドトリガーはまだ買ってない(
んで。とりあえず一巻読んでみた。んだけど。
んー……なんだろこれ。
まとめると、「リリエンタールが何か不条理な現象を起こして、兄とてつこを中心に登場人物がわりと冷静に状況を分析してそこそこ適切な対処で状況を収束させる」話、だよな。
わけが分からないわけではない。むしろ一話一話はよく纏まっている。
ただ、なんだろう、読んでて微妙に違和感があるというか。
原因はこの話にあるというより、これを楽しむためのマインドセットが自分の中に出来ていない感じ。
実際、何を楽しむための漫画なんだろうこれ。
不条理な現象は起こるがその不条理さをギャグにしているわけではなく。
不条理とはいえ登場人物が理不尽な目に合わされたりパニック起こしたりするでもなく、
むしろ登場人物は結構冷静に淡々と理不尽を処理するわけだからして。
胸を突くような感動はない。笑わせに来てるわけでもない。キャラ萌でもない。同情を誘ってるわけでもない。
が、中身がないわけではなく、物語の構成はしっかりしていて何かを残しては来る。
ひとまず読み終えてから暫く考えて、ああ、これはよつばと的なスローなアットホームコメディと考えればいいのか、と気付く。
「大人の度量で受け入れられる」程度のとっぴな行動(この場合は現象だけど)に対して周囲が優しく、あるいは厳しすぎない程度に突っ込みを入れてフォローする、この空気か。
そんな気がしてきた。
ここで改めて最初から読み直してみる。
……と、違和感の原因がなんとなーくわかった。
ここで一話の構成を見てみる。
・なんかリリエンタールが「曰くありげな」存在として描写され、話のレギュラーである兄妹に引き渡される。
・なんか悪の組織っぽいのがリリエンタールを狙いに来る
・リリエンタールが不可思議な現象を起こし、悪の組織とともに兄妹が巻き込まれる
・現象の法則と対処方法を考えつつ、悪の組織も相手する
・てつこちゃんが拳法を、お兄ちゃんが工作技術を披露して悪の組織撃退、不思議な現象も収まる
まあ、ほかにも色々要素はあるのだが。とりあえずここだ。
リリエンタールが起こす謎現象もそうだが、この話では兄妹のスペックもさり気に高いことが描写される。
隙を突いたとはいえ組織の人を一撃で吹っ飛ばすてつこちゃんの拳法と、銃をドライバー数本で一瞬でバラバラにする兄ちゃんの技術。
リリエンタールの超越性に目を奪われがちだが、この二人も十分に超人じみている。
多分自分はこの一話を見て、この話は活劇だと期待したんだな。
悪の組織がリリエンタールを奪いに来る状況を、リリエンタールの不思議現象で盤面ひっくり返しつつ兄妹が撃退すると。これが基本パターンなんだと思ったんだろう。
が、実際には二話目以降別にそんなことはなかった。
大体家の中の日常で変な現象が起こってまったりと解決される。
悪の組織はなかったことにされたわけではないが、話のポジション的にはこれ、てつこちゃんの学校とかと同レベルじゃなかろうか。
連載の中でたまに触れられる、準レギュラー要素の一つ。その程度のウェイト。
解ってしまえばそういうもんだが、最初に読んでるうちはそうして、無意識に作った認識のズレの修正に、無自覚のまま苦労してたとそういうことだろうか。
うーん、しかし、改めて一話を読むとてつこちゃんと兄の能力、さらっと一コマで流されてて別にそんなにアクションアクションしてるわけではないんだよな。
やっぱり無意識に「ジャンプ漫画に求めるもの」が出来てしまってるんだろうか。
自分自身は、そんなに友情努力勝利の展開こそが一番と思っているわけではないんだけどなーどうしてこうなった。
そうして、この辺りがジャンプで生き延びられなかった理由なのか、とも。
色々考えてしまったけど、結局漫画として面白かったかというと今のところ「悪くはない」といった感じ。
のんびりだらだらしたいときに寝転がって気楽に読むのに適してる漫画。無駄にハラハライライラしないからね。
不条理ながら、その不条理さが誰かを理不尽に不幸にするわけがないのが、とてもストレスが掛からない。落ち度がない人間をご都合で不憫にして笑うメンタルは自分はないのだけど、結構そういう話、多いからね。
特に幽霊船の話で、物語の組み立てが上手いな、と感じる部分もあった。
なんとなくこの一巻だけだとエンジンが掛かりきってない感じもするので、来月もう一冊読んでみよう。
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はぐれ雑文書き:凪池シリルです。
現在テラネット主催のウェブトークRPG Catch The Sky にてマスター活動中。ご縁がありましたらよろしく。
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