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凪池 シリルが時折ぽつぽつと呟く場です。 ゲームの話題が中心。日常ネタもそこそこと。 ちょっとずつ、何か書いて行けるといいなあ。

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お勧めの漫画を紹介してくれ、と言ったときに紹介された漫画、そのオススメされた内容で本自体の中身よりも「妖怪の薀蓄が多いよ」という部分に食いついた自分がいる。
……どうも私は「面倒くさがりのクセに知識欲がある」という困った性癖があるな。なるべく楽な方法で知識を増やしたい。
いや、「楽したい」って願望は悪いことばかりじゃないと自己弁護。高校のとき数学の先生に「数学は好きなんですが計算は嫌いなんですよ」と相談したら「ああ、数学をやる人間はそういう人多いよ」とさらっと返された。曰く、数学は要するに「くそ複雑な計算をもっと手抜きして答えだす方法はないのか」と考える方法論だからだと。
もう一つ。岩波文庫版の君主論な。あれ始めて見てみた時序文でブン投げた。が、ちょっとしたきっかけがあって「よいこの君主論」という漫画、残念ながら二巻で壮絶な打ち切られ方をしたためえられる知識は一部に限られたが、それでも、そこでちょっとかじっただけで二章くらいまではいけた。
要するに、ハードルを低く、入り口を広くしてる手段を取ることは悪いことじゃない。そこで解ったつもりにならずにちゃんと原点までたどり着くことが望ましいが。うん、ちゃんと原作版の「よいこの君主論」読んでしかる後に君主論に行きたいとは思ってる、思ってるんだ。ちなみに先述の漫画版よいこの君主論がお勧めできるかというと……ええと、「打ち切り」という現実に対して真正面からがっぷり四つぶつかりに言ったようなあの力強い最終回は、創作畑にいるものに「俺たち強く生きていこうぜ」という活力を与えてくれるという点で一見の価値があるかもしれません……と今はこれだけ(。
まあつれづれ書いて余計な話が長くなったが、要するに私はものぐさのクセに知識欲がある。知識欲に留まらず、新たに知った情報があれば人に披露したくなる。子供が図鑑を見たら親に得意げにしゃべりに来るあれだ。
……私の創作の目的ってこれなのかもしれない。自分が新たに得た、いいと思ったものを『自分の言葉で』咀嚼、拡散したい。要するに、私にとって「理解した」とは、「それを創作に応用できる」なのか。
以前友人に「他人に受ける話が書きたいのか、それとも自分が楽しい話が書きたいのか」と問われ、私は曖昧な返事しか返せなかった。本当にどちらともいえなかったのだ。その答えがこれか。私は私がよいと思ったものをベースに書きたい。だがそれと同時に、私の創作の目的は常に読み手を欲する。
ただ読み手に求めるものが「受けたい」とはちょっと違う。私が求めていたのは「答え合わせ」だ。二次創作ですら私にとっては「原作から私はこのキャラはこういう行動をする・しうるキャラだと解釈したけどどうかな」と問う作業だった。だから感想は必ずしも賞賛でなくともいい。「いや、私の読みだとこれじゃ違うんじゃない?」と言われても、その内容が検討に値するものであればむしろ嬉しいだろう。また再検証、再構築するという楽しみが生まれる。
知識ならばやはり「この解釈であってる? この話でこの情報わかりやすくなった?」、創作技術であれば「●●って話の書き方をまねてこう書いてみたけど上手くできてる?」。自分が「これいい!」と思ったものの咀嚼と試行か私の目的。知り合いの言葉を借りればインプットがあればアウトプットしたい。私もそう言う人間だったのか。
私が創作する上で一番幸せだった時間は前述の知り合いと五竜亭について語らっていたとき。い一番報われたときはQMAで「自分レオン派ですけどシリルさんのSS見てカイルもいいと思いました」といわれたとき、だな、うん。
とすると友人の指摘は大体あってる。ライター業をしてたときに終盤あれだけ苦しかったのはつまり、求められるアウトプット速度に対するインプットの枯渇だ。……ただ私に必要なインプットは「面白い話を書くノウハウ」ではなく「他人に教えたいと思う、自分が強く惹かれる何か」。
ああ、私が最近「自分が持てる技術は尽くした、新しい技術も試した、作品のテーマも決めてちゃんとそれを伝える台詞も書いてる、なのになんでこんなに面白くないんだ?」と感じてたのもこれで一応説明は付くかな。テーマを決めてはいたがそれは別に私が強く興味を持っているものじゃなかった。だからいくら文章の体裁を整えて魅せかたを工夫してもそれは技術だけで彫った魂を込めていない仏像だ。それじゃ満足しない。
そうすると私が目標とすべきはまさに「よいこの君主論」。もう少し有名どころで言えば「もしドラ」か。
まあでも今はいいや。「賞賛を求めてるわけじゃない」と自覚できただけもう少し肩の力を抜いて書ける気がする。当面やるべきことは決まったかな。「良いものを書くために」とか身構えず、アンテナの向くままにインプットして手が乗ったらアウトプットしよう。
なあに、引っ掛かったアンテナからまた別のアンテナが広がることもあるさ。そもそも君主論だってよいこの君主論作者のジャンプ感想目当てでサイト見てたら興味もったんだしな。

もっともここまで書いたこれも、私自身を検証してる過程の一つに過ぎないけど。

とりあえずオススメされた「いかさま博覧亭」と「よいこの君主論」は買おう。
……来月になったら。
……いや、今月はまた。引き落とし金額がそれなりにね……?

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はぐれ雑文書き:凪池シリルです。
現在テラネット主催のウェブトークRPG Catch The Sky にてマスター活動中。ご縁がありましたらよろしく。
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